Love Short Story's
「そのさ、俺も・・・。お前の事、好きだから。あと、プレゼントありがとな。」


その後に、わざとらしくチュッと音を立てキスをした山本。
私の心臓は、ドキドキと激しく鼓動している。

山本と両思い。
そう考えただけでも体が熱くなる。


「お前が転校しても毎日メール送るし、毎日電話するから。」

「え・・・?」

「だって俺等はカップルだっ!」

「うん・・・!ありがとう、山本。」


山本のおかげで悔いがなく、笑顔で引越しができるよ。
私がどこか遠くに行っちゃっても心は1つ。
同じ地球という名の中に私達は存在しているのだから、会おうと思えばいつでも会える。


「じゃあ、次に会う時はデートしような。」

「うん!」


そして私は翌日、新しい家へと引っ越した。


・・・―


「山本、久しぶり!」

「おぉ!お前、ようやく戻ってきたのか!待ってたんだぞ?」


1年経った今。
私と家族は、前の家へと戻って来た。
電話越しからだった山本の声が、見たくても見れなかった山本の顔が、今は私の目の前で笑顔で話している。

これからは、ずっとずっと一緒だ。


end
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