桜咲くこの並木道で
あたしはやっと並木道を出た。
右へ思い切り振り向く。
彼の姿はない。
そこには、ゆるい傾斜に住宅地が広がっていた。
あたしは駅へ入るのをためらった。
曲がりたかった。
タイミングよく鳴った携帯で、
あたしは我に返った。
友達からの、たわいもないメール。
あたしは携帯を閉じる。
・・・あわててもう一度携帯を開いた。
すでに八時半。
次の電車に乗れなければ遅刻だ。
あたしはもう一度だけ右を見ると、
急いで駅に入った。
右へ思い切り振り向く。
彼の姿はない。
そこには、ゆるい傾斜に住宅地が広がっていた。
あたしは駅へ入るのをためらった。
曲がりたかった。
タイミングよく鳴った携帯で、
あたしは我に返った。
友達からの、たわいもないメール。
あたしは携帯を閉じる。
・・・あわててもう一度携帯を開いた。
すでに八時半。
次の電車に乗れなければ遅刻だ。
あたしはもう一度だけ右を見ると、
急いで駅に入った。