桜咲くこの並木道で
授業に身が入らなかったのは、

言うまでもない。


まぶたの奥には、

今朝のあの光景。


焼きついて離れない。



気がつくと

目の前には先生が立っていた。


当たり前ではあるが、居残りを命じられることとなった。


内容は、先生の雑用。

あっという間に外は暗くなってしまった。


開始から二時間、

我ながらよくやったと思う。





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