ダンデライオン
「洋楽、好きなんですか?」
運転する悠斗くんの横顔を見詰めてそう問い掛けた。その質問に悠斗くんは目を細めて小さく頷いた。悠斗くんは視線をあたしに移さないでそのまま口を開く。
「好きだよ。邦楽もいいけど、洋楽ばっかり聴いてるな。最近は英語圏だけじゃなくて色んな国の曲を聴くのがマイブーム。」
「そうなんですか。あたし、あまり洋楽聴かないんで…よかったらオススメ教えてください。」
図々しいかな?
そんな不安を掻き消すように悠斗くんは微笑みを浮かべた。そして赤信号になり車を止めると、ジーンズのポケットから音楽プレーヤーを取り出してあたしに差し出した。
「はい。俺が厳選した洋楽が結構入ってるから聴いてよ?嵌まるよ。」
「これ…」
「あげる。大切に使ってよ?」
満面の笑みにドキドキと高鳴る心臓。―ってのは今に始まったことじゃない。
「悪いですよっ。」
「新しいの買い替えようと思ってたから、逆に貰ってくれないと処分しちゃうことになるからもったいないじゃん?」
ね?と無理矢理あたしの手に音楽プレーヤーを収めた。
「…ありがとうございます。」
掌にさっきまで悠斗くんのだった音楽プレーヤー。
悠斗くん、これ…一生の宝物にします。
運転する悠斗くんの横顔を見詰めてそう問い掛けた。その質問に悠斗くんは目を細めて小さく頷いた。悠斗くんは視線をあたしに移さないでそのまま口を開く。
「好きだよ。邦楽もいいけど、洋楽ばっかり聴いてるな。最近は英語圏だけじゃなくて色んな国の曲を聴くのがマイブーム。」
「そうなんですか。あたし、あまり洋楽聴かないんで…よかったらオススメ教えてください。」
図々しいかな?
そんな不安を掻き消すように悠斗くんは微笑みを浮かべた。そして赤信号になり車を止めると、ジーンズのポケットから音楽プレーヤーを取り出してあたしに差し出した。
「はい。俺が厳選した洋楽が結構入ってるから聴いてよ?嵌まるよ。」
「これ…」
「あげる。大切に使ってよ?」
満面の笑みにドキドキと高鳴る心臓。―ってのは今に始まったことじゃない。
「悪いですよっ。」
「新しいの買い替えようと思ってたから、逆に貰ってくれないと処分しちゃうことになるからもったいないじゃん?」
ね?と無理矢理あたしの手に音楽プレーヤーを収めた。
「…ありがとうございます。」
掌にさっきまで悠斗くんのだった音楽プレーヤー。
悠斗くん、これ…一生の宝物にします。