ダンデライオン
しばらく歩いていると、ぴたっと悠斗くんは足を止めた。

「…悠斗くん?」

「こういうのは、最初何に乗るべき?」

「え…。」

真顔に、ついあたしはぷっと噴いてしまった。

「え?笑うところ?」

「なんでもいいんですよ。ジェットコースターでも、メリーランドでも。」

「メ…メリーランド?」

メリーランドの馬に乗ってる悠斗くんを想像する。
…可愛いかも。

「24にもなって、それはちょっと…」

「そうですか?」

「うん。じゃあ、ジェットコースターにしよう。」
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