ダンデライオン
第3章

ダリア

両想いだなんて、未だ信じられない。
長い、長い夢なんだろうか。なんて思って頬を何回も抓った。でも、夢じゃない。

幸せを噛み締めながら、夏休みを過ごした。
そして、今日から新学期。

あたしの誕生日も近付いている。
そういえば、悠斗はどうしてあたしの誕生日を聞いたりしたのかな。…ただ、気になっただけかな。
でも嬉しい。あたしのこと知りたいって思ってくれたんだもん。

緩む頬を叩いて、相変わらず混んでる電車に乗り込んだ。
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