ダンデライオン
「…、スカート…短いよ。」

「え、そう?」

「もう少し長くできない?」

「…切っちゃって…」

「なぜ切る?」

「短い方が可愛いから…?」

あたしがそう答えるとあからさまに変な顔をした。

「男が変な目で見るよ?」

「…見ないよ。」

「見ます。」

ムキになる姿がなんだか可愛くて、笑みが零れた。

「…真澄、」

「ん?」

ちゅ、と音を立てて頬にキスを落とした。

「生まれてくれてありがとう。」

優しく笑い、そう言ってくれた。
あたしも、悠斗が生まれてきてくれて、あたしと出会ってくれて、感謝でいっぱい。

だから来月の今日、伝えるね。
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