ダンデライオン

「そうそう。奈穂美ちゃんがね、また会いたいって!」

「え…!?」

直美の言葉に耳を疑った。

「奈穂美ちゃん、もっと真澄と話したいって言ってたよ。」

にこにこ笑い、とてつもないことを言う直美。

「だから、明後日!奈穂美ちゃんと家族で食事するんだ。真澄一緒にどう?」

「え、いや!駄目っしょ!図々しいよ。」

そう首を左右に振る。

親戚の輪にずかずか入り込めないよ。…うん。

「遠慮しないで!真澄は家族と面識あるし、賑やかな方がご飯も美味しいから!」

「じゃ、じゃあ…よろしくお願いします。」

直美がそこまで言うなら、と了承した。


…明後日まで、心臓が持つか心配だ。
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