ダンデライオン

阿由葉は、阿部が好き。
いつも二人は喧嘩してばっかだけど、それは阿由葉が素直になれないだけ。

…ほら。阿由葉の頬、少し赤い。

「そんなに好きなら、少し素直になればいいのに。」

そう言うと、少し俯いて首を横に振った。

「そんなこと出来ないよ。あいつの顔みたら、こう…」

そう言葉を濁す阿由葉。
そんな彼女が妙に愛おしく感じて、彼女の肩を抱いた。
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