ダンデライオン
「…あ、でも2人きりではなくて他にも友人が2名いました。話が弾んで、夜中を回ってしまって…。帰りは危ないので僕が責任を持ってお嬢さんを送りました。
本当は昨夜にご挨拶したかったんですが時間が時間だったもので…こんな形になってしまい申し訳ありません。」
そう、ゆっくり丁寧に悠斗くんは話した。
「眞壁さん、昨夜は真澄を送っていただきありがとうございます。それにご挨拶にまでわざわざ来ていただいて…。」
そう優しい目でお父さんは悠斗くんに言った。
「いえ、当然のことをしたまでです。…これから仕事があるので失礼いたします。」
そう言い、悠斗くんは一礼した。