世界で一番好きな人



「俺もいっぱいあるんだよ。


なんで俺のこと好きなのかとか(笑)



あ、でもその前に、


なんで、個人情報書いてくれなかったの?」






あ………それ……




「……実は、



私もミュージシャンになりたくて。



裕君と同じ事務所に入りたいと思ってたから

こいつ俺のこと好きなのかよ…

とか思われて嫌われるのは嫌だったし、



違う事務所だとしても同じで……


まあ、叶わなかったら、

夢諦めちゃったら、

いつか書こうと思ってたけど…


夢みてたから……。」




そう……、それまで信じようと思ってたんだもん。




自分の可能性とか


妥協したくないもん。

例え、裕君が関わっていてもよ?




< 39 / 58 >

この作品をシェア

pagetop