なまら除雪ジジイだべさ
英作とは長いつきあいだ。

けれども、死ぬまでいっしょというわけにもいかないのだろう。

老いては、やはり、子に従わねばならないものなのだろうか。

もちろん、善吾郎とて、この先ずっと健康で暮らせる保証もない。

そういえば、近所でも、主が病に倒れたりするたび、息子夫婦が家を継ぐでもなく、そこは空き地になったり賃貸マンションになったりと、街の様子が変わっている。

それは仕方のないことなのだろう。

受け入れていかねばならないことなのだろう。
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