なまら除雪ジジイだべさ
ずずん!

不自然に重い音が響き渡る。

「なんだべ?」

いつもの落雪の音とは違う。

善吾郎は慌てて音のしたほうへ走った。

すると、英作の家の屋根から綺麗さっぱり雪が落ちている。

雪のかけらひとつ残っていない。

当然、そこにさっきまでいたはずの英作の姿もない。
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