なまら除雪ジジイだべさ
急を察した近所の者たちが、集まって来る。

善吾郎は、あまりのことに取り乱して、周囲に人がいるのもかまわず、うめいている英作に抱きついて子供のようにわあわあ泣きじゃくった。

どっちが屋根から落ちたのかわからないような、二人とも雪まみれの姿だった。
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