love×mission

それにしてもずいぶん広いな~。
廊下のあちこちにはすっごく高そ~な絵画が飾られている…。

なんか、あたしとんでもない学校に来ちゃったんじゃっ!?


「着いたわよ。ここが今日からあなたの通うクラスよ。」

先生の言葉で我に返る。

「は、はい。ありがとうございます…。」

あたしがお礼を言うと先生が微笑みを浮かべながら言った。
「とんでもないわ。私が『入ってきて下さい。』と言ったら、中に入ってきてくれる?」
「はい。わかりました。」
あたしも微笑み返す。
「じゃあ、お願いね。」

そういって先生は、教室に入っていった。


ドクン、ドクン。
胸が高鳴る。
さっきまでなかった緊張があたしに襲いかかる。
気を緩めると心臓が飛び散ってしまいそうなぐらい。

そんな中で、不安、緊張、期待、全てが混ざった感情があたしを渦巻いていく。

「それでは入ってきて下さい。」

先生の声が聞こえる。
あたしは震える手に力をいれた。
ドアに手をかける。

このドアの向こうはどんな世界なんだろう。
何がみえるんだろう?
何があるんだろう?

そんな思いを抱いてあたしは扉を開いた。


ガラっ


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