オッドアイ
こうして俺は校門近くに着いた。
「ありゃぁ見ねえ顔だな!高3にして新しい友達か?」
そうトラックのおっちゃんは陽気に話してきた
「友達でもなんでもねぇよあんな奴
ただ単についてきてるだけさ」
長い付き合いだが、昨日から姉貴と結婚するとか言い出してなんて言えない。まぁ実際ついてきてたし!
「黒眞氏~~~」
そう言っていると後ろから、俺を呼ぶ声がした。
「ハハッお前、ほんと人になつかれるようになったなぁ。」
「まあね…」
「そんじゃなっ、息抜きに道場来いよ!」
「うん、おっちゃんも仕事頑張れよー!」
そう言って俺は去っていくトラックに手を振っ
「黒眞氏ーー!!黒眞氏ー!!」
「うぉっ!!」
新聞部の奴が俺に体当たりしてくる。
「いてぇな!」
「何を言う、お強い黒眞氏が」
「おだてたって何も出てこねーぞ」
っていうか昨日ので余計な動きしたくないし。
「早速なんですが。新聞部の予算上げて頂けるよう生徒会にお願いして貰えませんか?」
ほらきた!
「あのなー、お前、何回も言うけど、俺はもう生徒会長じゃないの!そういうのは生徒会に言えってば」
「請負ってくれないんですよ。」