オッドアイ
裕太は部屋を飛び出した。

お察しの通り俺の姉貴と邦良とかいう奴はできてる、らしい。

しかも邦良は俺の同級生だ。

しかも可愛いとかなんとかで女子にキャッキャッ言われてる。

しかも結婚するとか言い出した。

ギャー


裕太は姉貴の男遊びに飽き飽きしてたけど

さすがにぶちっとキレて部屋を飛び出しました。
というわけだ。


ほっときゃ良いとか呑気に言ってるから帰って来なくなって

俺がバイクに乗って探してる。


全く。本当にいい加減にしてくれ。

今日は新入生歓迎のスピーチを急遽やんなくいけなくなったりでめちゃめちゃ疲れてるのに

っつーかその前にいろいろあってボロボロなんだよ。

怒りの矛先はもちろん姉貴と邦良とかいう奴に向いている。

ピピピピピピ・・・・


お。祐太からかかってきた。迷子にでもなったかな。

バイクを止めて電話に出る。

「祐太、お前さぁ」

「助けてお兄ちゃん!!!!!」


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