オッドアイ
「先生、さっきの独り言、冗談すか…」
「えー?冗談だと思った?」
「えっ…だって俺たち…」
「あら、あなた本気だったの?他に好きな子いたんじゃなかったっけ?」
「えっ…」
「私、見た目は男っぽいくせに、よくケガしちゃうやんちゃな子が好きなのよね。アハハ。
あと、一応先生の立場から言わせてもらいますとー、
先生とこーいうことするんじゃないのよ。」
「そんな…たくさん…食事とか…」
「ご馳走さまでした。うふふ」
「・・・なんで、遼一ばっかり・・・」
「あー・・・痛い・・・」
着替え終わって天井を見上げた。
ちょっとでも足を動かすのは凄く苦痛だ。
でも良かったかもしれない。
正直、昨日は裕太のことがあってパニクって、変な力が入ったんだと思う。
だから足やられた。
でもそれだけじゃない。
フツーの高校生生活とRとしてのムチャすぎる仕事。
それだけで身体はボロボロだった。
少しくらい休みが欲しかった。
昨日は昨日でなんか訳わからん男が姉貴と結婚するとか言い出したし・・・
そいや姉貴の浮気癖が酷い中学のときもこうやって授業サボってたなぁ・・・
どどどどどどどどどどどど
凄まじい足音が聞こえてくる
「りょーいちぃぃぃぃぃ!!!!!!!!!大丈夫なのぉぉぉ!?」
くるみ・・・。
「お前、授業は?」
「学校案内だったのでスキを見てこっそり抜けだしてきた!窓からりょーいちが体育館から運ばれてんの見えたから!」
「いーよ。そんないちいち…」
「なんと!肉離れのくせにツンデレとは!!」
「ツンデレとかじゃねーよ!お前しょっぱなから授業サボっちゃ駄目でしょうが。」
「・・・だってぇ、心配なんだもん。」
「心配って・・・。なぁ、俺らまだ会って二日目だよな?」
「そーだよ!」
「なんでそんなに・・・」
「だって心配だから!っつーか女の子が心配してくれてんだよ。嬉しく思わないのかね君は」
「そーいう問題じゃねーだろ。ってか女にモテたことねーからわかんねーよ」
「だってさぁ・・・」