オッドアイ
♯6
「・・・。」
足を引きずって事務室に行くと
口を塞がれて、その辺のコードで縛られて身動き出来なくなっている事務員のおじさんが銃を突き付けられていた。
銃を突き付けている女は反対の手で、事務室のいろんなところをいじっていた
「おかしーなぁ。アタシの学校ではあったんだけどなぁ・・・」
こちらには気付かず、独り言を言っている
「なぁ、事務室に校内放送機材は無いのか?」
事務員のおっちゃんは一生懸命首を横に振る。
「・・・は?どっちよ」
女は仕方なく口をふさいでいたものを取ろうとした。
銃を持つ手が緩む。
俺は預かり物に転がってあったテニスボールを投げた。
「痛っ!!」
ボールは見事銃を持った女の手に当たり、
女は銃を落とした。
「放送機材は放送室にしかねーよ。」
そして俺は女に銃を向けた。