オッドアイ

何も物音もしない・・・

どうしよう…

銃声がするまでは絶対に何もするなって…

110を押したままのケータイをずっーと握り締める。

・・・あれ。

あれりょーいちじゃね?

っていうか女も・・・

りょーいちが女に素直に付いてってる・・・


え!?車乗ってる!?

ちょっちょっとー!

りょーいち!!

車乗った場合なんて聞いて無い!!

えー!!!

行っちゃった!!!

そんなぁ!!

相手は銃持ってんだよ!!

どーしよぉぉ!!!

りょーいちがぁぁ!!!


「大変だよぉぉ!!りょーいちが車乗ってどっか行っちゃったぁ!!」

「…は?」


とりあえず知らせなきゃいけないと思って

教室に入った。

「君…釘宮さんだっけ。ここ、2年の教室ですよ。」


教壇には全く見慣れない男の先生がいて、数学の授業をしていた。


「はっ!

すみません間違えました!!」

「はいはい。」



「・・・・・・」


「って何で1年が授業中うろうろしてんだ!!!」

「誰でも良いんだった!!りょーいちが車で連れ去られたのぉお!!」


二人ともほぼ同時に喋った。


< 29 / 41 >

この作品をシェア

pagetop