オッドアイ
「車って物凄い速さでさっき出てったベンツか?」
「そーです!!」
「乗ってたのは女一人なんだろ?アイツ空手やってるはずなのに押し込まれたのか?」
「そうじゃないんですけど・・・
女の人が・・・銃持ってて。」
「何!?」
「たぶん脅されて・・・・」
「それはヤバいな。」
事務室につくと、事務員のおっちゃんが気を失っていた。
「坂井さん!大丈夫ですか!?」
千原先生が駆け寄る。
「・・・ん、あぁ・・・。」
事務員のおっちゃんは目を覚ます。
「タダごとじゃねーな。釘宮、警察に電話入れよう。車体番号覚えてるよな?」
「もちろんだよ!」
千原先生から投げられたケータイをキャッチしてボタンを押そうとした。
「警察には・・・しない方が良い・・・」
坂井さんが首を押さえながら呟いた
「女がそう言ったんですか?」
「ぁあ・・・。警察に言ってもムダであるって・・・」
「なんだと警察ナメんな」
「それと遼一くん・・・
銃を持ってた」
「・・・え?」