オッドアイ


「車って物凄い速さでさっき出てったベンツか?」

「そーです!!」

「乗ってたのは女一人なんだろ?アイツ空手やってるはずなのに押し込まれたのか?」

「そうじゃないんですけど・・・

女の人が・・・銃持ってて。」

「何!?」

「たぶん脅されて・・・・」

「それはヤバいな。」


事務室につくと、事務員のおっちゃんが気を失っていた。


「坂井さん!大丈夫ですか!?」

千原先生が駆け寄る。


「・・・ん、あぁ・・・。」

事務員のおっちゃんは目を覚ます。

「タダごとじゃねーな。釘宮、警察に電話入れよう。車体番号覚えてるよな?」

「もちろんだよ!」

千原先生から投げられたケータイをキャッチしてボタンを押そうとした。

「警察には・・・しない方が良い・・・」

坂井さんが首を押さえながら呟いた

「女がそう言ったんですか?」

「ぁあ・・・。警察に言ってもムダであるって・・・」

「なんだと警察ナメんな」

「それと遼一くん・・・

銃を持ってた」



「・・・え?」








< 30 / 41 >

この作品をシェア

pagetop