オッドアイ


「いや、あれは、」

「エアガンだって?

偽物だなんて言わせないわよ。」

女は俺に顔を近付けた。

「それに偽物だとしても何でそんなもんこっそり持ってんの?」


「・・・っ。趣味で」

苦し紛れに笑う俺。


女は笑った。

「まぁいいわ。偽物か本物かなんて調べればわかるし

どのみち協力してくれれば

何もしないわよ?」

女は美術館の方向に向いて、さらに笑った。


「・・・あぁそう。」


そんなのお安いご用だ。

俺はRだからな。


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