オッドアイ

「わ、わかりましたから、お、お通りく、ください」

「ど、ど、どどうぞ・・・」


さっきまで女刑事に向かってヘラヘラしていた警官は尻餅をつきながら道を譲る。

「す・・・すみません・・・」

「撃たないでください・・・」

彼女を見て見ぬふりしていた救助隊や他の警官も、流れ弾に合いそうになり、ビクビクしながら彼女を女王様扱いする。


「・・・。」

って、この女危険だ！！

あんなん当たってたらどうすんの！

この女かなり危険だ・・・

逃げた方が良い！

俺がテロが起こってる中に入りゃ良いって、完全にＲだってバレてるんじゃ・・・

だからって何で俺を連れて来たかわかんないけど・・・

俺は後退りしながら距離わ置こうとした。

「黒眞遼一。お前も来な。」


女刑事は一旦しまった銃をまた出した。


周りはまたビクッと怯えて、

なんだかわからないけど、この人には逆らわない方が良いから！！

と、全員から目で合図された。