オッドアイ
#8
「ちょっと・・・コレどういう意味・・・?」
「あなた犯罪王子でしょ」
「は?生憎、王子なんて柄じゃないけど」
「そんなん良いでしょ。マスコミが勝手につけた名前なんだし。」
「話が見えねーなぁ。俺を連れ出すわ、テロが起こってる中に入れるわ、」
かすかにカチャッと音がする
「俺に銃を突き付けてるし」
後ろからその女刑事は、俺の後頭部に銃を突き付けていた
美術館の入り口は、なんでこんな造りになってるのかわからないが
円い塔のような形の建物に、
入り口から長い廊下がついている
その入り口の半分の所で、
俺は銃を突き付けられた。
「ここの廊下で、赤外線とかを通してチェックしてるのよ。危険物持ち込んでないか。もっとも今は、作動してないけどね」
「へぇ、詳しいね、アンタ」
「私のお父さんがちょっとこの美術館に預け物しててね。」
「へぇ。じゃあその預け物、盗られてんじゃないの」
「えぇ、あれが我が邦良財閥の家宝であり財産なのに、
憎いわ…!!」
「あ…?く…によ…し?」
邦良・・・
財閥・・・?
って!!
「お前あの男の姉貴かよー!!」
「キャッ!!」
抑えられていた手を思いっきり払った
銃なんておかまいなしだ!!
俺だって持ってるし!?
「ふっ、やるなぁさすが悪の塊のや」
「あーっばっちぃ!お前邦良光のお姉ちゃん?あーもうやめてやめて意味わかんないんだけど!!」
「はぁ?まぁ、良いわ・・・。
やっと認めたってことよね。
あなたが光を脅して側に置かしてるってことをね!!」
「 ちょっと待てよ何ソレ!!
何で俺が邦良を気に入ったみたいになってんの!?
男同士だぞ!」
「何言ってるのよ、女なんか興味ないでしょ」
ギャー!!
何コイツ何でBL指向!?
俺はモテないけどそれじゃねーし!
「もうこの際さっさと吐きなさいよ!」
何のカミングアウトだー!
「あのなぁ!」