流星


「…すごいなぁ」


おじさんがぽつりと呟く。
なんだか淋しそうな声だった。


「あ、おじさんちょっと忘れ物したから、星奈を頼むよ、2人とも」

「星奈どこー?」

勇人がきょろきょろと辺りを見回す。
確かにまだ会話をしていない。


「あそこだよ」


おじさんが指差した先には、小さな段ボールの影に隠れた星奈がいた。

< 27 / 45 >

この作品をシェア

pagetop