流星


それから4年、俺は高校2年生になった。
お金も十分に貯まっていた。
たまたま友達が出かけようと誘ってきたし、ついでに望遠鏡を買おうと思う。

星が掴めるくらい綺麗に見えるのを買おう。
高くても、そんなの構わない。
勇人と星奈が喜んでくれるだけで、それだけで、俺はすごく嬉しいから。



空を見上げる。
真っ青な空だった。



――ああ、今日も

星がよく見えそうだなあ。



Fin.
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