流星
【愛】


「早いわねぇ」

「え?」

「子どもたちの成長よ」

「そうね、あっという間だわ」


ある日、健と勇人の母親と、星奈の母親は、日常となった景色を思い浮かべ溜息をつく。
自分たちがいなければ歩くこともできなかった子どもたちを、今では遠くに感じる。

嬉しくて、寂しい事実だった。

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