あなたは、あたしの『運命の恋人』

それで…」


「それで…?なんですか?」


「あたしが、あなたみたいな方とお見合いしているのを、彼が見たら、きっと、どうにかしてくれるんじゃないか…って、その…」



「それって、俺…利用されたって事?」





「はい…ごめんなさい!」



「あは…アハハハッ!!君…おもしろいね。」


「怒らないんですか…?」


「怒る気も失せたよ…そんな君、見てると…君、よっぽど、その彼に惚れてるんだね。」


「はい。」


「けど、どうしてきのう、あんなに酔ったの?」


「はい、彼と、また喧嘩しちゃって…


そんな見合いして、俺が喜ぶと想うかって、あたしも、ムキになって、つい、飲みすぎて…


それで…気づいたら…なんだか、あなたの顔が見たくなってしまって…」


「俺の?」

「はい。昼間、ハッキリ、心に決めた人がいるって言われていたから…なんだか、その人が、羨ましくて…



あたしも、そんな風に想われたいって



想ってしまってー


それに、ちゃんと謝りたくて…利用してしまった事を…なのに…寝ちゃうなんて…あたし…最低ですね…



ごめんなさい…」
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