貴様に届け――…
すかさずソラがトラを起こそうと近寄る。

「トラ!!ソラも行きたい!!」

「ダメだ」

「何で!!?」

「……はぁ」

ため息をつきながら上半身だけ起こし、トラはソラに向き直った。

「ソラが思っている程楽しくないぞ。私達はいつも危険と隣り合わせなんだ」

「そんなのわからないじゃん!!」

「ソラ」

「ソラだって皆と一緒にやりたいの!!!!」

ピリリリリ――――…

その時、ジュンキの携帯が鳴りだした。
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