貴様に届け――…
チッとトラは舌打ちをして座っていたソファーに戻った。

「何があったの?」

「争いだ」

「争い?」

「喧嘩」

それだけ言うとトラは目を閉じた。まるでこれ以上話す気はないという感じに。

ソラは困惑しながらトラと扉を交互に見ていた。

争いなんてよくあること。
しかし、今回の争いは大事だと伺える。

滅多にユースケやジュンキというコンビで出向かうことはない。
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