貴様に届け――…
振り向いた先にいたのは、腰まである銀髪を月が照らしルビーのような紅い瞳をギラギラさせた少女。

一瞬見とれたがすぐに我に返り威嚇する男達。

「誰だテメェ?今いいとこなんだから邪魔すんじゃねぇよ」

「別にアンタが俺達の相手してくれてもいいんだぜ?ギャハハッ」

下品な笑い声を挙げながら男達が彼女に近づく。

「……なめやがって」

ボソッと小さく吐かれた言葉に気付かぬまま、男達は彼女に触れようとした。
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