貴様に届け――…
「その方に汚ねぇ手で触るんじゃねぇよ」

突如その場に第三者の声が響いた。

音も無く現れたのは、赤色の少年。

「お前等が触れていい方じゃねぇんだよ」

今にも飛び掛かりそうな勢いでドスの利いた声で低く唸る。

「なんだよテメェ!!!テメェには関係ねぇだろ!!!!?」

殴りかかってきた男の腕を止めたのは、銀髪の彼女。



「櫻舞狂走連盟十代目総長…トラといえばわかるだろう?」



.
< 5 / 25 >

この作品をシェア

pagetop