貴様に届け――…
「ちゃんと前を見ろ。危ないだろうが」

「いや、ね!!?トラが避けなければいいだけの話しだろ!!!!」

「はいはい。あぁー疲れた」

トラは肩を回しながら奥の部屋に入って行く。

「トラさん待って!!」

少女はトラの方へ走りはぐれないようにピッタリ後ろにくっついて歩く。

「トラーッ!!また拾ってきたのかよ!!!?今日で何回目だっつーの!!!!」

「まぁまぁ」

赤色の少年が憤慨する少年を宥め、トラが入った部屋に向かう。
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