……………………うん。

精一杯の私の返事だった。母は立て続けに
どうして?学校でなんかあったとかではないんでしょ?

すべてを見通されてる気がしてならなかった。
私は
学校じたいは嫌ぢゃないよ!勉強はめんどくさいけど楽しいし、友達もいる。
いい奴ばっかだし。でも………担任が嫌!

わかってる。私は甘えてる。皆がぶつかる壁から逃げてるだけ。

母は私の言葉を聞いてしばらく黙り、
よく考えた結論なんだよね?

うん。

後悔はしないんだよね?

うん。

辞めるからには働いてもらうし家にお金はきちんといれてもらうよ。

わかってる。

そこまで考えてるなら辞めなさい。






ごめんなさい…………。

何故だか涙がこぼれてきた。
素直に悪いと思った。


あんたが嫌なら無理に行かせてもねー。あんたの人生だしね!
母はそう言って笑いながら私の髪をなでてくれた。

まわりからしたら甘いおや、ほったらかしてるだけだっと言われるかも知れない。けど私からしたらよき理解者!
頭がかたくて自分の言いなりにならないからって叱る母親とは訳が違う。

改めて母親の大きさがわかった気がした。
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