“俺様”大家の王国
要するに、部屋の中は酷く散らかっていたのだ。
そういえば、掃除機の音に混じって、
ばさばさ変な音がしていた気もする。
しかし、十郎さんは気に留めずに、
ミエロに「今日はもういい」なんて、言っていた。
(何てこった……)
中途半端どころか、悪化してる。
こんな事が、許されるなんて。
私は、愕然となった。
その上、ミエロは去り際に、
「ジューローって、女を住まわせる気があるって事は、
ゲイじゃなかったんだ」
とか、失礼極まりない事を言い残していった。
なんて事を……。