“俺様”大家の王国
現在、私の部屋の冷蔵庫は、あの箱でほとんど埋まっている。
……ありがたいけど、凄い場所塞ぎだった。
それに、消費期限までになんて、到底一人では食べきれない。
かといって、アパート内で捌くなんて、もっての外だ。
明日、学校に持って行こう。
「それにしても、酷い散らかし方……
こんなんで、いいんですか?」
私は、机を元の位置に戻していた彼に、口を尖らせて言った。
「いくらなんでも、これじゃちょっと……」
すると、十郎さんは苦笑した。