“俺様”大家の王国
ただ焦っていた分、威圧的でそれこそ、
口調は詰問のようになっていたかもしれない。
だが、それも奈央を思っての事だ。
仕方のないことだと、自分では納得していた。
それなのに両親ときたら――……予測もしていなかった事を、言ったのだ。
「お前は、いつからそんな人間になったんだ」
「奈央が、可哀想だとは思わないの?」と……。
こんな時に、何を言っているの?
ただ、心配してるだけじゃない。
奈央はどこよ、話があるんだから、早く電話してよ!
必死になって、そう訴えた。