“俺様”大家の王国



そこで、母は次々と私に服を買った。

あれを試着してみろ、これを穿いてみろ。

そういう事が嫌いな私にとって、苦痛以外の何物でもなかったが、

母の自分勝手は止まらない。

「これ今着せてくから、タグ切ってね」
 
最終的にブルーのワンピースを着せられて、

私は「行くわよ」と母に手を引かれた。


次に連れて行かれたのは、

これまた高級な美容室だった。




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