“俺様”大家の王国
「……それで、罰ゲームって何?」
『んーと、なんでも今年はうちのクラス、メイド喫茶やるらしいのね。
今更な感じもするけど』
「へえ、そうだったんだ」
『で、それのウェイトレスをやりなさいって。強制』
「……パードゥン?」
『強制』
「つまり……」
『まあ、平たく言えば、メイド服着て給仕しろって事さ。じゃあね』
私は顔を引つらせたまま、通信が切れた後の電子音を聞いていた。
まったく、落ち着く暇もない。
また、面倒な事が始まろうとしていた。