“俺様”大家の王国



私は躊躇ったのだが、十郎さんがいいと言ったので、

彼の分のご飯もよそった。

私が十郎さんのところに、作りに来られるのは一日一回が限度なので、

いつも必ず多めに作ってあるのだ。

「……よかったら、一緒にどうですか?

これからまた作るんじゃ、大変でしょうし」
 
十郎さんは、こうも言ってくれた。

いつもこの誘いは、本当に助かる。



< 66 / 534 >

この作品をシェア

pagetop