たまごやき2〜感情交差点
だけどね、俺が1年でこの学校から去らなければならないのが生徒に分かってしまうのはそう時間のかからない話だった。
授業参観。
滅多に親は来ないから平気って聞いていたのに、2年2組で授業をしたときだけは親がたくさん来ていた。
俺は普通に授業をしていたら、ある親が
「あなた、非常勤講師なんでしょ?ちゃんとした免許がない人の授業をうちの子に受けさせたくないわ。即刻この学校から去ってくれない?」
周りはざわつく。
「先生、それマジかよ?」
生徒はみんな口々に言う。
「黙っていてごめん。この話はホントだ。」
「てゆーか、そんな話後にしてくれない?ウチらの授業を受ける権利を侵害しているんですけど。先生続けようよ」
由佳がフォローしてくれた。由佳は家庭訪問を機に態度を改めてくれた。
「授業は続けさせません。橋本先生がいなくなるまで。」
授業参観。
滅多に親は来ないから平気って聞いていたのに、2年2組で授業をしたときだけは親がたくさん来ていた。
俺は普通に授業をしていたら、ある親が
「あなた、非常勤講師なんでしょ?ちゃんとした免許がない人の授業をうちの子に受けさせたくないわ。即刻この学校から去ってくれない?」
周りはざわつく。
「先生、それマジかよ?」
生徒はみんな口々に言う。
「黙っていてごめん。この話はホントだ。」
「てゆーか、そんな話後にしてくれない?ウチらの授業を受ける権利を侵害しているんですけど。先生続けようよ」
由佳がフォローしてくれた。由佳は家庭訪問を機に態度を改めてくれた。
「授業は続けさせません。橋本先生がいなくなるまで。」