可愛い小悪魔くん

「………」

あたしはその場に固まった。
逃げたかったけど、足が動かなかった。


「…千春!?」
千葉くんはあたしに気付いて、
梨衣菜ちゃんから体を離した。

「あっ…、ごめんなさい!!…見るつもりなかったんだけど…。」

笑わなきゃ…

「千葉くん…。幸せにね!」

ちゃんと笑えてたかな?

あたしは泣き顔を見られないように走って玄関に向かった。



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