可愛い小悪魔くん

「なんで、泣いてたの…?」
真剣な千葉くんの顔。
嘘、つけないね…

「だって…。だって千葉くんがあの子と…っ。キスしてたから…ヒクッ」

涙が溢れてきた。

「…っ。あたし…千葉くんの事…。好きなの…。」

涙と一緒にあたしの千葉くんへの想いも溢れ出てきた。

「だけど、千葉くんはあの子と…幸せに…んっ!!」


最後まで言おうとしていたあたしの口を塞いだのは千葉くんの唇だった。

千葉くんは唇を離してあたしを見つめていた。

「なにが幸せに…だよ!ボクっ…俺は千春が好きなのにっ!あれは、アイツが無理矢理…」

えっ…?
千葉くんが…
あたしのこと…



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