可愛い小悪魔くん
「健哉ぁ…?」
初めて見た…。
健哉の怒った顔が怖くて、自然に涙目になった。
「なんで…、んな格好してんだよっ」
「ふぇ…?」
もしかして…
健哉…
「…やきもち?」
健哉の顔が赤くなった気がした。
健哉は赤くなった顔であたしを睨んで
「悪いかよっ…」
って、呟いた。
健哉がやきもちを妬いてくれたことが嬉しくて…
力が弱まった健哉の手から自分の手首を外して、あたしは健哉を抱き締めた。