ラブ・ストーリー
「へっ?」

「『へっ?』じゃねーよ!さっきから呼んでんだろ!」

うそ・・・きずかなかった。で、

「なに?」

「なにって、あんた俺の名前知ったのかよ?」

「あっう、うん。神崎 陸でしょ?ってか、私あんたじゃない。あんたこそ私の名前知ってんの?」

「星野 菜海だろ?ってか、ななこそ俺のコトあんたって言ってんじゃねぇかよ。」

「あっほんとだ。ってか、えっ?あんた私のこと、なんて呼んだ?」

「えっ?なな。」

やっぱり・・・こいつ何か知ってる。私のことを、『なな』って呼ぶ人は、この辺にはいない。予感的中。こいつと、あんまし関わらないほうが、いいかも・・・

「なんだよ、みんなそう呼んだんだろ?ななって・・・しゅ「いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」

私は、とっさ的に耳を塞いだ。こわい。こわい・・・こいつ、知ってる。私の過去を。

そう思うと、身体が震えてきた。やばい、泣きそう・・・そう思ったときには、もう遅く目からは、大量の涙が出てきた・・・足に力が入らずペタンって座り込んでしまった。

こうなると必ずおきることがある・・そう、私のもち病。課呼吸・・やばい、くっ苦しい







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