ラブ・ストーリー
・・・ガラガラガラガラガラ・・・

保健室のドアの開く音がした。分かってても泣きやめないんだ・・・

顔も上げられず、ずっとないていた。

でも誰が来たのかは、分かったんだ・・

来るのは1人だけと決まっているから。そんなやつは、私の入っているベットに座ってきて背中をさすってきた・・

優しいな・・こいつ。だけど優しくしないで・・・

もっと、涙が出ちゃうから・・・

雨のように心から溢れた涙は、私の瞳から次々と出てきた・・・

そんな中もずっと私の背中をさすってくれた。

それから何十分してから泣き止んだろう・・・

泣き止んでからは、2人ともずっと黙ったままだった。でも急に、

「帰るか?」

って言ってきた。私は静かにうなずいた。
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