ラブ・ストーリー
保健室を出て2人で歩き始めた。

靴箱についてからは、私は立ち止まることしかできなかった。

く、靴がない・・・私ちゃんと履いてきたよね?

って当たり前じゃん!じゃあどうしてないの・・・

もしかして、神埼 陸ファン女子'Sのみなさん。かな・・・

どうしよう・・・帰れないじゃん。

私が来ないせいか、神埼 陸がこっちに向かってきてる。

どうしよう・・ばっばれるじゃん。

「おいっ何やってんだよ!」

「靴・・・」

私は小さな声で答えた。

すると、私の靴箱を見て、

「お前、靴はいて来なかったのか?ってそんなわけないよなぁ。誰にやられたか心当たりある?」

「ない。」

「そっか。でも、俺はある。きっと俺にまとわりつく女子らだ。ごめんな。俺のせいで・・・こんなになって・・・」

そのときの顔は、すごくつらそうな顔だった。

こいつのせいじゃないのに・・・

どうしてこんな顔をするの?そんな顔しないで。

あんたが悪いわけじゃないのに・・・

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