どこかすみのほうで
「お姉ちゃあん,歌うまいねえ~。ん?おっぱいもおっきいしねえ~?」


酔っ払いが絡んでくるなんて珍しいことなんかじゃないよ。

ミサはそれでも歌い続けた。

今日は失恋の唄。

大好きな人が突然去ってゆく,不甲斐なさを一本一本の弦に込めた唄。


失恋?


そんなものしたことない。

じゃあなぜ失恋の唄を歌うのか。

なぜかミサの心の中にそれに似た感情があるから。

この気持ちはなんだろう。

……
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