Stand by・・・
「何でそんなことせにゃならんのよ?」

「何でって・・・私あなたにとり憑いてんだよ?あなたが動いてくれなきゃ、私何もできないもん」

「自分でピューッて飛んでけばいいじゃん」

「それが動けないのよ。てか、私新人の幽霊なんだよ?どうやってとり憑いたかもわかんないのに、どうやったら自由に動けるようになるかなんて、なおさらわかんないよ」

「んなこと言われてもさぁ・・・」

「何?やってくれないの?」


だいたい霊能力者でもないフツーの人間が、なんでここまで見ず知らずの人・・・じゃない幽霊に振り回されなければいけないんだ?

若干腹が経ってきたおれは、幽霊をほっといてもう一度寝ようと横になった。

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