Stand by・・・
「ちょっ、それまだ読んでなかったんだぞ」
「あ、ごめんねー。お先に」
「お先に、じゃなくてさ、気が散るんだって」
「だって、暇なんだもん」
宙に浮いていたマンガが、ポイッと床に投げ捨てられた。
コイツ・・・絶対ワガママだ。
「じゃなんか話そうよ」
「アホか!こっちは電話するんだぞ」
「いいじゃん。じゃ、ちょっと休憩しよ」
・・・どれだけ強引な話の振り方なんだろう。
「ちょっと聞きたかったんだけどさ、本物の刹那さんて子のこと」
「・・・あのな、幽霊に恋愛相談する気はねぇかんな」
「幽霊ってバカにしないでよね。恋愛経験なら、多分私の方が豊富だよ?それに君さ、あんまりこういうこと人に相談とかしないでしょ?意地っ張りみたいだからねー」
「・・・そっちはかわいくないってよく言われるだろ」
「あはは。言われる言われる」
刹那は、言葉の返し方一つにしても、大人っぽさを感じる。
もしかしたら、結構年上なのかもな。
「何、それで、どこで知り合ったの?刹那ちゃんとは」
心の中で、コイツを相談相手として認めている自分が、何とも言えず不愉快だ。
刹那が察している通り、おれは自分の恋愛相談はほとんどしない。
だけど・・・たまには話してみるのもいいかもしれない。
「初めて告白したのは、高校二年の終わりだったかな」
おれはゆっくりと話し始めた。
「あ、ごめんねー。お先に」
「お先に、じゃなくてさ、気が散るんだって」
「だって、暇なんだもん」
宙に浮いていたマンガが、ポイッと床に投げ捨てられた。
コイツ・・・絶対ワガママだ。
「じゃなんか話そうよ」
「アホか!こっちは電話するんだぞ」
「いいじゃん。じゃ、ちょっと休憩しよ」
・・・どれだけ強引な話の振り方なんだろう。
「ちょっと聞きたかったんだけどさ、本物の刹那さんて子のこと」
「・・・あのな、幽霊に恋愛相談する気はねぇかんな」
「幽霊ってバカにしないでよね。恋愛経験なら、多分私の方が豊富だよ?それに君さ、あんまりこういうこと人に相談とかしないでしょ?意地っ張りみたいだからねー」
「・・・そっちはかわいくないってよく言われるだろ」
「あはは。言われる言われる」
刹那は、言葉の返し方一つにしても、大人っぽさを感じる。
もしかしたら、結構年上なのかもな。
「何、それで、どこで知り合ったの?刹那ちゃんとは」
心の中で、コイツを相談相手として認めている自分が、何とも言えず不愉快だ。
刹那が察している通り、おれは自分の恋愛相談はほとんどしない。
だけど・・・たまには話してみるのもいいかもしれない。
「初めて告白したのは、高校二年の終わりだったかな」
おれはゆっくりと話し始めた。